"ハイド" な 世界

…言えない苦しみを開放しよう…


ジギール博士とハイド氏。
ご存知の貴兄もあると存ずる。
ジギール博士が偶然作ってしまった薬。
これを飲んだ博士は、普段の紳士的な姿から、
見るもオゾマシイ、強暴なハイド氏へと変身してしまう・・
そしてついに人殺しまでも…
昼間、薬がきれた博士は、ますます社会的貢献と善意に
満ち溢れ、尊敬される人物となってゆく。
しかし、その一方、飲めば力が湧き上がり、
自分の欲望のおもむくままに、活動できる薬、
これを飲まずにはいられない身体となってゆく。
『ジギール博士』と『ハイド氏』。
薬によって人間の二面性、『善』 と 『悪』 が
分離してしまった博士は、一個の人間として、
生きて行くことが、困難となり、やがて、死を決意する。
人間の表と裏を、描いた小説としてあまりにも有名である。

このように、人間、誰しもが、表と裏の顔を持っている。
逆に言うと、持っていなくては生きてゆけないのである。

あなたも、今ここで、この場で、あえて、
『悪』の自分で、叫んでみてはどうだろう。
バランスのとれた人間とは、いったいなにかを
考えてみてもいいころである。
健闘を祈る!


《 追記 》

猿の猿山のルールからスタートし、現代に至るまで、
人間たちは、その時代に都合がいいように、
「社会的システム、道徳観、倫理観、常識」などを作り
『善』としての欲求を満たすことにより、より多数の
個体が生き残る を身につけてきた。
そのなかで、本質的な人間としての「欲求」や「本能」は
押し殺されている。 により、
『悪』とされるものはとくに。
例えば、一夫一婦制も、その倫理観から、社会システムに
至るまで、弱いオス達によって作られた制度であろう。
女が本当の自立をした時、崩れ去るものかもしれない・・・