とにかくフワフワしたもの、小さいものが大好き。街角で初めて見かけるはずのぬいぐるみに言い知れぬ懐かしさを覚える時、朝起きて顔を洗おうと鏡を見たら白っぽい毛玉が顔に出来ているのを発見した時、部屋の片隅の綿ぼこりにさえ愛おしさを感じる時、私の前世はぬいぐるみだったのではないかと思わずにはいられません。(前世は毛玉だったのではという推理もなりたちます。)
それではここで、ぬいぐるみの賢い選び方からお手入れの方法まで、ざっとご紹介したいと思います。

ぬいぐるみの選び方

同じようなのがたくさん並んでいても一個一個顔が違うので、よく見て選びましょう。買った後で、やっぱりこの子の顔、ヘンかも…と思う事があるかもしれません。でもだいじょうぶ。毎日ひっぱったりつぶしたりしていれば顔は変ってきます。気に入る顔に変えてみましょう。見た目以上に大事なのは手触りです。手で触ってみて、ちょっとチクチクしてるかな…?と不安があったら、唇か瞼で触れてみましょう。ここでチクチク感があったらアウトです。但しこのチェックはお店の人に見つからないように素早く行なわなければなりません。一般的に言ってかなりのヘンタイ行為です。

ぬいぐるみの飾り方

うちでは小さすぎず大きすぎずのいくつかを窓辺にずらっとディスプレイしています。外から見て「ピ○チュウだ!」などとすぐわかるものがお勧めです。彩りよく並べましょう。但し日に当たるとどんどん色がさめるので、時々別のと変えてあげた方がいいかもしれません。また真っ白な子は汚れる前にラップしてしまいましょう。ビニール袋にいれてキレイなリボンで結んでおいてもよいでしょう。(でも遊ぶ時にいちいち出さなければいけないので面倒。)
ベッドまわりにも当然並べる事になるのですが、隙間に落ち込まない大きさの子を配置しなければなりません。ボディーがパンパンでコロコロしてるのは不適格です。大きくなくても中身がジャリジャリでクタっとしてるタイプ(アイピローになってるようなやつ)は案外落ちません。他に本棚のあいてるところ、玄関、トイレ等飾れる場所はフルに利用しましょう。

ぬいぐるみのお手入れ(1)

アレルギー体質の人は、こまめにお手入れするか全く手を触れないかのどちらかに態度を決めましょう。一定量以上のホコリがたまってしまったら、もうそれはなかったことにして触らない方がいいかもしれません。こまめにケアする場合は、時々お布団といっしょに日にあてて、さめたらパタパタはたきましょう。首の辺をつかまえて平手でパンパンたたいていると他の事をしているような気分になってきます。かといって定規でたたいたらもっと可哀相だ。小さい子なら指でパチパチはじいてホコリをだす事も可能ですが、やっぱり苛めているみたいな感じです。誰も見ていないところでやりましょう。
ハウスダスト・アレルギーの人はもうこれで発作が起きてしまうので、はたかないで掃除機で吸った方がよいですね。この時の注意点は掃除機についてる汚れをなすりつけないようにするという事です。あと、目鼻がとれそうになっている子も危険です。

ぬいぐるみのお手入れ(2)

表面の汚れに関しては、「ぬいぐるみクリーナー」というものがあります。スプレーになっていて、ヘッドはクマちゃんです。クマちゃんの口からムース状のクリーナーがゲロゲロ出てきます。(カーペットクリーナーみたい、と思っていたら、注意書きに「じゅうたんにもお使いいただけます」と書いてある。カーペットクリーナーじゃん!)こいつを汚れた子になすりつけてきれいな布で拭きとる訳なのですが、やっぱりそんなにピカピカにはなりません。それにクリーナーっぽい匂いが残ってしまう。顔にスリスリしたりくわえたりしたい人には不向きと申せましょう。そういう人は思いきってザブザブ洗うしかありません。お風呂にいっしょにはいってやさしく洗ってあげましょう。
問題はほし方です。小さい子ならピンチではさんで吊るしてもよいのですが、確実に体型が変ります。細くしたかったら縦にほす、横幅をつけてあげたかったら横にほす、ぐらいに割りきってほすしかありません。やる気があったら30分ごとにはさむ部位を変えてあげるとよいでしょう。一番よいのはセーターをほす時のネットに載せるやり方です。この場合も、転げ落ちないようにシッポかどこかをピンチでつかまえておく必要があります。いずれの方法でも全体がなんだかペッタリ薄くなってしまう事はさけられません。生乾きのうちに姿勢を変えて、よく日に当てながらポンポンたたいて体型を整えてあげましょう。

ご紹介

最後に、うちの子たちを少し紹介いたします。ミ○ィーとかキ○ィーとか最初からお名前がついてる子たちは、むやみにこういうところに載せると怒られるらしいので、お名前がついていなかった子たちです。(そういう子たちもほんとはいけないかもしれないけど、随分昔にうちに来た子たちだから、いいや。)

ポーレット
(左)ポーレット  女の子。 子羊。 汚れて見えますが、とても純真です。(そういう設定だから。)お友達のミシェルは新百合ヶ丘に住んでいますが、もう20年以上会っていません。携帯よりチビ。下の子たちもだいたいそのくらいの身長。

ビスケット
(右)ビスケット  男の子。 全部真っ黒なので写真にとるとゴミみたいに見えますが、とても手触りのいいやつです。クマだかなんだかわかりません。スコッチテリアの仲間じゃないかという気がする。泉屋のクッキー詰め合わせに入ってるココアビスケットに似ている事からこの名前がついた。

アロイス
アロイシアス(アロイス) 男の子。 雪豹の一種じゃないかと思っているのですが、それって真っ白なやつの事かしら。「ブライズヘッド再び」のセバスチャンが連れていたテディーベアから名前をもらいました。セバスチャンが何にちなんでアロイシアスと名づけていたのか、誰か教えて。

ヤマネくん
ヤマネくんとマウス
(ヤマネくんが大きいのではなく
マウスが小さい。)

丸いヤマネくん



丸くなったヤマネくん。 ホックがついていて、丸めて止められるようになってるんだけど、かなり苦しそうだ。




オーボエ最後に、手作りのもの。オーボエぬいぐるみです。全長約10センチ。これはプレゼント用につくったので、もう手元にはないのですが、証拠写真を残しておきました。そしてベルリンフィルの首席オーボエ奏者のマイヤーさんに持ってった。(手作り小物なんか持っていって引かれてはいかん!と思い、12月だったので「クリスマスツリーにつけて下さい」と言い訳しながら渡したのさ。)日本語で「スバラシイ!」と言ってもらったのがちょっと自慢。

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